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業務用食器洗い乾燥機が故障?!寿命やメンテナンスを徹底解説
昔は飲食店の食器洗いも手洗いが主流でした。しかし、現在では業務効率化に効果的な食器洗い乾燥機の導入が当たり前となってきています。業務用食器洗い乾燥機は非常に便利な反面、故障やトラブルが発生すると営業に大きな支障をきたすこともあるため注意が必要です。
正しいメンテナンス方法を理解し、故障した際の原因や対処法も知っておく必要があります。ここでは、故障の原因と定期的にやっておきたいメンテナンス、寿命などについて解説します。
業務用食器洗い乾燥機のよくある故障と対処法
業務用食器洗い乾燥機の故障にはどのようなことが考えられるのでしょうか。故障の際の正しい対処法を理解しておくと安心です。まずは、業務用食器洗い乾燥機のよくある故障と対処法について説明していきます。
異音がする・電源が入らない
業務用食器洗い乾燥機から異音がする、電源が入らないという場合、経年劣化による寿命も考えられます。とくに、ブレーカーが何度も落ちるという場合、そのまま動かなくなるケースも少なくありません。
内部の電子部品は、経年劣化によって破損することがあります。劣化した状態で使い続けると、部品がショートして動作しなくなるだけでなく、発火する危険性もあるため注意が必要です。
水漏れが発生している
水漏れの原因には、金属配管の腐食による劣化やゴムホースのゆるみ、ドレン板の劣化、バルブや配管パッキンの劣化、機器のパネルなどの接続パッキンの劣化など様々な可能性が考えられます。
水漏れが発生したまま使い続けると、漏電する恐れもあるため注意が必要です。どの部分から水漏れが発生しているのかによって対処方法は異なります。ゆるんだ部分を締めるだけでは解決せず、部品交換が必要になることあるため、メーカーや修理業者に相談してみると安心です。
洗浄力が低下した
業務用食器洗い乾燥機の洗浄力が低下した場合、ノズルの詰まり、温度低下、洗剤の供給不良などの原因が考えられます。自分で確認しても原因が分からない場合は、メーカーや専門業者に点検を依頼しましょう。
業務用食器洗い乾燥機では、専用の洗剤を使用することが大切です。誤って中性洗剤を入れると故障の原因となります。万が一中性洗剤を入れたことで機器内が泡だらけになってしまった場合には、速やかに浄水で内部を洗い流し、洗浄液を入れ替えることで対処できるケースもあります。
業務用食器洗い乾燥機の定期メンテナンスと注意点
業務用食器洗い乾燥機をできるだけ長く安全に使用するためには、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。ここでは、定期メンテナンスの方法と注意点について説明します。
使用後は洗浄液を排水して内部をきれいに洗う
使用後は業務用食器洗い乾燥機の内部をきれいに洗うことが大切です。基本的な洗浄手順は以下のとおりです。
まず、洗浄機の電源を切り、内部のお湯を排水します。次に、本体のゴミ受けトレーやゴミ受けカゴを外して中に溜まっているゴミを捨て、ブラシなどできれいに洗います。機種によっては、水位センサーや濃度センサーが設置されているため、センサーもブラシで丁寧に洗いましょう。
その後、洗浄機内をスポンジで洗い、ホースやシャワーなどできれいに洗い流します。洗い流す際、電子部品に水がかからないように注意しましょう。
外側のステンレス部分は、お湯で絞ったダスターなどで拭き上げます。最後に、ゴミ受けカゴやゴミ受けトレーを元の位置にセットします。洗浄後はカビや腐食を防ぐために、ドアを開けたままにして内部をしっかりと乾燥させることが大切です。
機器は丁寧に扱う
洗浄時に部品を破損したり傷つけたりしないように、機器は丁寧に扱うことが大切です。ラッキングの際には、洗浄ラックに食器を詰め込みすぎないようにしましょう。許容量を超えて詰め込むと汚れが十分に落ちなかったり、洗浄機のノズルを破損したりすることがあります。
洗浄途中でドアを開けない、ドアは乱暴に閉めない、ということも大切です。故障につながるリスクがあるだけでなく、洗浄途中でドアを開けるとアルカリ性の高温の洗浄液が飛び散る恐れがあるため大変危険です。
業務用食器洗い乾燥機の寿命は?
通常の飲食店であれば、業務用食器洗い乾燥機の法定耐用年数は6年程度が一般的です。ただし、必ずしも耐用年数が寿命を示すわけではありません。耐用年数は法律で定められた固定資産の使用可能期間ですが、実質的には会計上の価値が保たれる期間を指します。
使用頻度やメンテナンスの状況などによっては、耐用年数を過ぎても故障が見られず、問題なく使えるということも多いでしょう。ただし、減価償却費を費用として計上できなくなるというデメリットがあります。
そのため、耐用年数を超えたことを機に買い替えを検討するというケースも少なくありません。飲食店経営で設備機器を購入するときには、会計上のメリットを考えることは大切です。
耐用年数を過ぎても使えるのならば、買い替えるのはもったいないという考えもあるでしょう。故障もなく、性能的にも満足しているのならば、そのまま使い続けるのは問題ありません。しかし、6年も経てば何らかの不具合が出ているケースも少なくありません。使用に少しでも不安を感じているのなら、耐用年数を過ぎたタイミングで買い替えを検討してみましょう。
故障したら買い替えを検討しよう
現在使用している業務用食器洗い乾燥機が故障したら、修理とあわせて買い替えも検討しましょう。故障して修理をする場合、原因や状況にもよっては部品交換が必要になることがあります。
交換する部品によっては、費用負担がかなり大きくなってしまったというケースも珍しくありません。また、10年以上使っているような古い製品であれば、交換部品がない場合もあります。年月の経過によって、性能が店舗の状況に見合わなくなっている可能性もあるでしょう。修理と新規購入の両方の見積もりをとり、総合的にコストパフォーマンスの高いほうを選ぶのがおすすめです。
食器洗い乾燥機は大きく3タイプ
食器洗い乾燥機のタイプは、大きく分けてドアタイプ、アンダーカウンタータイプ、シャッタータイプの3タイプです。
ドアタイプの特徴は、洗浄力が高く、ドアの開きが大きいため洗いやすいことです。洗う食器の枚数が多い店舗や、油汚れが多い中華料理店などにおすすめです。コンパクトなタイプなら場所を取らずに設置できるため、小〜中規模店舗でも活躍するでしょう。
アンダーカウンタータイプは、業務用食器洗い乾燥機のタイプの中では最も小型なタイプです。天板に水切りがついた機種が一般的で、カウンターの下にも設置できます。狭いスペースに設置できる製品も多いため、小規模店舗におすすめです。
シャッタータイプは、上部から食器を出し入れするタイプが主流です。こちらも、小規模店舗におすすめのコンパクトサイズとなっています。大きな食器は洗えないため、カフェやバーなどに人気です。
初期投資を抑えたいなら中古がおすすめ
業務用食器洗い乾燥機を新品で購入するとまとまった金額になるため、予算的に難しいというケースもあるのではないでしょうか。初期費用を抑えたいなら中古がおすすめです。中古であればまだまだ使える製品を新品の半額以下で購入できます。
「中古はどれを選んで良いのか分からない」という人のために、中古の業務用食器洗い乾燥機でおすすめの商品を紹介します。
まずは、「ホシザキJWE-400SUB」です。独自開発技術によって、すすぎの水量や洗剤量を大幅に削減し、洗浄力も抜群です。コンパクトタイプなので場所を選ばずに設置できる人気商品です。定価は130万 円程度ですが、中古であれば30万円程度でも購入できます。
家庭用家電のメーカーとして有名なパナソニックの業務用食器洗い乾燥機「DW-DR44U3」もおすすめです。洗剤の濃度に適した水量を選ぶことができる機能や一体型回転ノズル搭載により、ムラなく優れた洗浄力を実現しているのが特徴です。定価では140万円程度になりますが、中古であれば28万円程度で購入できます。
厨房機器の買い替えはヤマチューにご相談を!
業務用食器洗い乾燥機の故障やメンテナンス方法、おすすめの商品などについて紹介しました。厨房機器の買い替えには費用がかかります。費用を抑えたいなら、状態の良い中古製品を検討することもおすすめです。
中古厨房機器やリースを検討する際は信頼できる業者や販売店を選ぶことが大切です。業務用食器洗い乾燥機の買い替えをご検討なら、信頼できる価格と豊富な取り揃えが特徴の山下厨機にお問い合わせください。